あれ?

ショウシャ

2018-01-01から1年間の記事一覧

飛行エリマキ

猫が夜に何をするのかって全く知らなくて、こんなカラカラの頭じゃあまあ想像も及ぶことはないんで金輪際考えないようにしようと思う。エリマキトカゲはあのマキのエリで高く空中を飛ぶもんだとおれは大人になってからも信じ続けてたけど、近所のコンビニの…

雑記

しばらく息を潜めていた雪が思い出したかのようにごうごう降り始めたがバイトがあるので外へ出る。 全然来なかった路面電車に乗り込んで窓の外を見る。こんなに雪が降っていても、自転車を漕げる人がいる。こんなに雪が降っていても、ミスドに行く人がいる。…

ため池

実家のすぐそばには比較的大きなため池があった。湧水をせき止めて出来たものらしい。春にはため池のまわりで満開になった桜が水面に浮かび、冬には気温が池を凍らせた。水面は大きく空と木々を映す。まれにカモの群れがきては遊びながら泳ぎいつのまにか消…

「店長ぉ〜」「はい?」「これ間違ってますよ、ソースがソールになってます」「え?なに?………本当だ…誤植だ誤植…よく気づいたね」「気づくんで私」「何スカ?何の話スカ?」「メニューの打ち間違い、店長のミス」「ミスって言わないでよ…ミスだけど…」「あ〜…

父親

父親があまり好きではない。思春期の領域ではない。別にパンツは一緒に洗濯されても構わない。ただ父親があまり好きではない。 父親は昔から一貫して、俺がこの家を仕切ってんねんぞという姿勢を崩さないし、俺が正しいから俺を尊重しろという気持ちが根底に…

ひびきちゃん

ひびきちゃんは私の親友だった。親友だった?親友だった、保育園の頃の話だが。もう私というのはひびきちゃんが大好きで大好きで、ひびきちゃんが来ない日の保育園は何の意味もないと子供ながらに思っていた。私の誕生日に1月と1日を足せばひびきちゃんの誕…

「じゃ…花屋で花買って…いややな 花買うん 恥ずかしいわ」「んん!?ふぁんふぇ!?」「いや…私花屋で1人で花買うたことないねん」 「え、全然大丈夫やよ おばあちゃんしかおらんで花屋なんて」この現在地ってあてになりますかね 「甘いもの食べたくな~い?…

いつか私の山椒魚

いつか私は山椒魚を借りた。井伏鱒二の、文庫版の。 高校に入って数ヶ月経って、クラスメイトと談話ができるようになった頃。 放課後になってそれを読んで、机の上に置いたまま私は席を離れた。教室から少し離れた廊下で誰かに会って、笑える話をした。 戻っ…

思っていたこと

親が死んだら基本泣くじゃないですか人って。でも親って愛も憎しみも抱く存在ですよね。最後なんで泣くんでしょうか?特段 虐待やら浮気やらそういった顕著なマイナス行動を取ってきた親でなくても、あの発言あの行動は許せないとかありますよね、自分の価値…

混ざり合い

「痛いのは嫌だな。痛いのはやだよ大吾くん。やっぱりわたしは痛いとか、苦しいとか、そんなものは知らないでいるべきだと思う。闇がなければ光はない、悲しみがなければ喜びもない、そんなことないって。対比して強烈にするよりも、当たり前に溢れる存在に…

あたしは自然です

あたしの話をします。あたしは幼少の頃から忌避されてきました。あたしはまがまがしいんだそうです。でもあたしには本当に意味がわかりませんでした。あたしが、両親、妹、近所の人のことを思ってすることが、彼らには恐ろしいことだと。言われ続けましたが…

夢でよく行くイオン(夢日記)

夢の中でよく行くイオンがある。今までの人生でもう5回くらいその夢イオンに行っている。もちろん現実には無いイオンである。1フロアが信じられないほど広くて高く、それが3階建てになっている。 デザインは近未来チックだ。どうしてそこをイオンと認識して…