あれ?

ショウシャ

あたしは自然です

あたしの話をします。あたしは幼少の頃から忌避されてきました。あたしはまがまがしいんだそうです。でもあたしには本当に意味がわかりませんでした。あたしが、両親、妹、近所の人のことを思ってすることが、彼らには恐ろしいことだと。言われ続けましたが意味がわかりません。今でもわかりません。あなた、呼吸をすることで、周りの人から嫌われたら、やめることできますか?やめられないし、やめる気も起きないでしょ?あたしの思いはそれなんです。

猫がいました。ノラ猫です。妹はたいそう可愛がってました。両親もかわいいねって、言って、妹と一緒に道へ出て、撫でていました。でも飼うことは許しませんでした。妹は毎日おねだりしてしまいに泣いて泣き叫んで、そのうち眠るを繰り返していました。あたしは思いました。妹かわいそう。こんなに好きなのに、一緒にいたいのに。あたしは猫をさばいてもらいにお肉屋さんに猫を連れていきました。お肉屋さんに、さばいてくださいって言ったら、眉を八の字にしてたなあ。そのうちお母さんが来てぎゅうぎゅうあたしの手を引っ張って家に帰らせるんです。猫はさっさとどこかにいっちゃいました。

手がジンジンするけど、あたし頑張って言いました。妹、あのねこ好きなんだから、一緒にいたほうがいいよ。一緒になったほうがいいよ。お母さんはふるふる声を震わせながら 、やめなさいって言ってました。何を?何をやめる?今もよくわからない。

あたしは家族を愛しています。幸せになってほしい。世界中の人を愛しています。平和でいてほしい。あなたたちのためならなんでもできる。そういうものでしょ人間って?

あたしは普通です。

あたしは自然です。